メタオプティクスは、プラズモニクスや誘電体導波路・ミー共振器等のナノ・マイクロ構造にもとづいて製作されるメタマテリアルやメタサーフェス、メタレンズに関する光学分野であり、光の幅広い制御や高い機能性、小型化などの特長を持っています。現在、メタオプティクス技術は、イメージング、センシング、エネルギー変換、通信、セキュリティなどの幅広い分野で応用が進んでおり、世界中で爆発的に拡大しつつあります。わが国でも各大学・国研・企業等で個別の研究者が高いレベルの研究開発を推進してきましたが、これらの分野の受け皿となる組織はいまだ整備されていません。しかしながら、発起人らを中心として最近開催されたいくつかの研究会や学会シンポジウムは、いずれも多くの聴衆を集め、大きな反響がありました。この声に応えるべく、私たちは、メタオプティクスに関する研究グループを設立しました。
このグループは、日本光学会のもとに置かれ、以下の目的を持って活動します。
- メタオプティクス技術の発展に貢献すること
- メタオプティクス技術の研究・開発を行い、その応用範囲を拡大すること
- 研究者の交流・情報共有を促進すること
本グループを通じて、メタオプティクスに関する研究者が集まり、情報共有やアイデア交換を通じて、研究の質を高めます。また学生・若手研究者の育成・支援を行うことで、メタオプティクス技術の次世代を担う人材の育成に貢献することを目指します。
グループは、メタオプティクス技術を活用することで、光学素子や光学システムの革新を目指します。そのため、他の分野との共同研究を推進し、新たな分野の発展を目指します。具体的には、回折光学、量子光学、バイオフォトニクス、機械学習などの分野との連携を推進し、メタオプティクス技術の機能拡張や応用展開を目指します。また、他の分野の専門家と協力することで、学際的な研究の推進を図ります。
活動内容
- 最新のメタオプティクス技術・メタレンズ技術の情報共有,議論の場の提供
- シンポジウム、研究会の企画 Web・メールマガジン・SNS等の情報発信
- メタオプティクス技術習得のサポート 講習会の開催
- Webサイト等での技術サポート データ、コード等のオープンソース化
- 異分野、他学会との交流、海外への発信
- 新たな研究分野の提案・立ち上げ
役員
- 代表幹事 高原淳一(大阪大学)
- 庶務幹事 岩見健太郎(東京農工大学)
- 会計幹事 冨士航(タムロン)
- 会計幹事 鳥羽英光(ニコン)
発起人(50音順)
- 池沢 聡(早稲田大)
- 稲 秀樹(興和オプトロニクス)
- 岩見 健太郎(東京農工大学)
- 上野山 聡(浜松ホトニクス)
- 髙原 淳一(大阪大学)
- 武田 英治(パナソニック)
- 田中 拓男(理研)
- 種村 拓夫(東大)
- 鳥羽 英光(ニコン)
- 信川 輝吉(NHK)
- 冨士 航(タムロン)
- 水谷 彰夫(大阪公立大)
- 宮田 将司(NTT)